ビクトリア女王がいつも食べられないのが残念と言ったことから女王の名が付いたとのことですが、厚い皮に囲まれて申し訳ばかりの小さな白雪のような果実が隠れているのですから、誰でも有難く頂くことになります。果実はジューシーで甘い中にもほんわりとした酸味が類稀なおいしさを醸し出しています。
マンゴスチンの木はツバキ目に属し、本当に赤いツバキのような花を咲かせます。花びらが散る頃には、豆粒くらいの実が顔を出し、130日後、果皮が緑色からピンクに色づいたら収穫です。紫色に変わったら食べごろで、その後黒くなっていきます。黒くても、皮が軟らかいうちはおいしく食べられますが、ナイフも通らないくらい固くなったらお手上げです。皮は打撲を受けても硬化します。マンゴスチンは花粉が作られないため、単為生殖により繁殖します。従って世界中のマンゴスチンは同一品種(遺伝的にはクローン)と言われます。しかし、地域変異は起こっており、タイに育つマンゴスチンが最高で生産量も最大です。
当社は2003年からこの気難しい女王様との取り組みを始め、毎年日本へお届けしています。