果物の条件付き輸入解禁に必要な消毒方法には、蒸熱処理・低温処理・臭化メチルくん蒸等が採用されており。 その内熱帯果実のマンゴーやパパイヤ等に寄生するミバエ類の殺虫には蒸熱処理が適用されています。
弊社はこの技術に早くから注目し竹中工務店のプラント本部と完全なコンピューター制御による高性能の処理機の開発に成功しハワイ・フィリピン・オーストラリア・タイの工場に設置しております。
蒸熱処理は薬品を一切使用せず、熱によって、果実に産み付けられたミバエ類の卵や幼虫を殺虫する非常に安全な処理方法です。
処理される果物は、専用の処理箱につめられ処理室(庫)に入れられます。処理室にはコンピュータープログラムに従って温度・湿度がコントロールされた空気が強制的に送りこまれ、飽和蒸気で、果実の中心部分の温度が規定に達するまで加熱されます。処理は輸出国と日本から派遣される植物防疫官の立会いのもと、温湿度管理等が厳重にチェックされながら行われます。処理基準の温度や湿度、時間等は産地・ミバエの種類・果物の種類によりそれぞれ異なりますが、ただ卵や幼虫を完全殺虫できるだけでなく、熱による果物への障害が発生しないよう開発されています。